あの、ひよどり、ぴよ吉である。
ようやく元気になって、「動物のお医者さん」のマンガに飛びつく。(9月3日)
この鳥は、みゃるさんがけんめいに看護した。
8月29日の噴火直後、森の中でみつけた。
ひよどりを看護したみゃるさん自身も、火砕流の下から貴重な報告をした。
極限下からネットワークにむけて発せられた、人類史的なレポートである。
部屋から見た夕暮れ。
9月3日朝、もう空は秋空だった。
すでに、木々は新芽をふきはじめた。
来年は、たくさんの倒木に「きくらげ」が生えるだろう。
今朝も雄山には噴煙が上がっている。
火砕流が下りてきた方向を望む。
写真やや右方から流れたらしく、 電信柱の反対側はきれいなまま。
今日、ひよどりは山へ帰り、明日9月4日、みゃるさんとだんなさんは島を離れる。
8月29日朝、みゃるさんはこの火砕流の下から発信していた。
(撮影:民宿飯沼 大久保浜から)
3764. 2000年08月29日 05時19分06秒 投稿:みゃる
いつも通り、噴煙が上段と下段に分かれたように見えた後、
下段の雲(雲じゃないけれど)がすごい勢いで周囲を埋め尽くしていきました。
放送では、「降雨アリ」とのことで、たしかに、大粒の雨らしき音はしていますが、
一生懸命見ていても、雨らしきモノは確認できません。殺虫剤をまいたような霧が
すごい早さで渦巻いています。(ように見えます。)車に付着した降灰は、
相変わらず、片栗粉をもっと軽くしたように、サラサラしているように見えます。
最も視界の悪いときは、2m先にある白い車が全く見えなくなりました。
20mほどさきにある街灯(都道にある街灯と同じ物です)の光は最初から全く見えません。
なお、ものすごい硫黄臭です。戸は閉まっているのですが、隙間があるためか、
ドアそばに行くと、むせかえるほどです。また、一昨日までと同様の硫黄臭の他に、
鉄サビ臭さも感じます。
3772. 2000年08月29日 05時27分06秒 投稿:みゃる
ちばさんと連絡が取れれば、ピックアップするのですが・・・。
今、三池港に客を迎えに行っている人間がいるので。
外で、何か変な音がする。見に行きます。
3785. 2000年08月29日 05時37分54秒 投稿:みゃる
すみません、神着、美茂井から、発信しています。
雨の音はしているのですが、外が全く見えません。
換気扇などの隙間から、霧状の、灰なのか、ガスなのかわからないのですが、
部屋に入ってきています。空中で対流しているようです。くさいです。
バスは三池に向かったようです。
放送では、神着、三池、沖ヶ平に降灰しているとのこと。
家の車は阿古回りでこちらに帰ってくることにしたようですが・・・。
3796. 2000年08月29日 05時46分32秒 投稿:みゃる
現在、美茂井に降っているのは雨じゃないです。直径1cm未満の小石です。
灰に雨が混じっていたのは、下側の噴煙が到達するまでの2分ぐらいの間だったと思います。
部屋に入ってくる、ガスはどうやって防いだらいいのでしょう・・・?
鼻が痛くなってきました。息苦しいです。
3805. 2000年08月29日 05時52分26秒 投稿:みゃる
天神さんの方、どうですか?
こちらは、外を見ると、霧のようなガスのような物が、ものすごい勢いで渦巻いています。
早川さん、こういう風に天候が悪くなると、NHKは一番先に映らなくなるので、
どうでもいいです。でも視聴料、払いたくないなぁ。
なんだか、部屋の中まで視界が悪くなってきたなぁ。
一応換気扇は回しているんですが、それでも、換気扇から霧が逆流してきます。
あれだ、アウシュビッツのガス室みたい。天井からガスのシャワーが降ってくる図。
(この換気扇から霧が逆流してきた)
台の上を手でふくと、手が若干べたつきます。
もーすごく臭い。
音が止まりました。も一回見に行きます。
3818. 2000年08月29日 06時04分12秒 投稿:みゃる
電柱の上、火山灰の積もった碍子かな?パチパチ、火花が散っています。
ここから見て南の山側、たぶん、島下辺りの都道沿いだと思うのですが、
車のバックライトのような赤と黄色の光が、まるで花火のように、時々光ります。
雷ではありません。
噴石降ってるってば>NHK
3820. 2000年08月29日 06時05分26秒 投稿:みゃる
もしかしたら、噴石降っているって、どこかに
報告しなければいけないんだろうか?>自分
3825. 2000年08月29日 06時08分27秒 投稿:みゃる
客迎えの車は、阿古まで行って、伊ヶ谷の暗さにおののいて、Uターン。
坪田回りで帰ることにしたようですが、三七山が越えられるのだろうか?
停電する前にお風呂にでも入ろうかな。
部屋の中のガス充満は止まった模様です。
4210. 2000年08月31日 11時25分48秒 投稿:みゃる
(前略)
>屋根や壁を叩いた異様な音の正体がいまわかっているのなら,教えてください.
真っ暗な中、常夜灯の光で、霧がものすごい勢いで渦巻いている事が確認できる時に 外にでたのですが、2呼吸もすると、胃がひっくり返りそうな咳がでるので、 正しい確認ができたかどうか自信がありません。
音の原因となったように考えられる物は、指や固い物で、 すりつぶすように力を加えると砕けると壊れる5mm〜最大8mmの固まりだったのかも しれません。
スケールを持っていきましたが、1cm以上のものは手が届く範囲には 確認できませんでした。
臭いは、硫黄臭と、今回初の鉄サビ臭さです。 鼻腔の奥の刺激は強く感じる物の、目への刺激は、私は感じませんでした。
口を開けたので、味も感じました。歯医者で使う薬品の味がしました。 味、というより、刺激かもしれません。
温度と湿度については、最初に噴火を確認し、下段の噴煙が周囲を覆う直前の、 ごくわずかな泥雨が降り始める時点と較べると、「もわん」とした生暖かさを感じま
した。
ただ、それが、噴煙と関係あるのかどうかが、わかりません。
また、皮膚についた霧状の物は、しばらく経つと、異臭を発します。
ちょうど還元剤を用いて、ひどい汚れの洗濯物や、魚焼きの網を洗浄するときの臭いに 似ていました。
ただし、体毛が溶けるようなことはありませんでした。
また、換気扇から入ってきた霧状の物は、ふきんで拭き集めると、 砂状のホコリのように見えました。
強いて言うと、一昔前のバルサンを部屋で炊いたときに床にうっすら積もった感じに 似ています。
ですから、ジャリジャリしたり、ざらつくなどの感触はありません。
(後略)
以上は、「ある火山学者のひとりごと」にレポートされました。
2000/09/04(Mon) 00:02:20 「島魂掲示板」よりの転載 記載:みゃる
すさまじい姿のヒヨドリこと、 ぴよ吉は、今日、島の緑の森の中へ、避難自体、まだしていない 場合もある人間様より、一足も二足も早く、帰っていきました。
火山灰で固まった頭は、まだ、ハゲちゃぴんのままだし、 尾羽も抜けずに残った2本以外は、まだ2cmしかありません。
だけど、貪欲に餌を食べまくり、少しでも明るい方へ行こうと 暴れ回って、すごくがんばっていました。
飛び方も、力強く、しなやかでした。
飛び立って、離れた木の枝に止まり、こちらを見て何か 言ってました。
「箱なんかに入れやがって」だったのか、 「梨はうまかった」なのか、「ありがとう」なのかは、 わかりません。
でも、ひとつだけわかること、それは、 「あんなになっても、こうやって帰れるんだぜ。おまえらもな。」 と言うこと。
そう言っていたと信じて、皆様に、ぴよ吉からの伝言を お伝えしました。