今日の三宅島

三宅村商工会 村上さんからの「今日の三宅島」をご紹介します。
現地のナマの状況を伝えてくれます。

7月

3130292827日26日25日24日

21日20日19日16日-216日

15日14日13日12日11日10日9日

8日7日6日5日4日3日

《7月31日 今日の三宅島》


・天  候  晴
・気  温  30度(午前9時現在)
・風  向  南西
・地  震  昨晩9時20分頃震度6弱、9時50分頃
       震度5の大きな地震あり。その後も明け方
       まで揺れはあったが現在は無し。
・警  報  無し
・注 意 報  無し
・交通機関  定期船・・・予定通り
       飛行機・・・午前便=予定通り
             午後便=未定
       (前日)・・午後便=欠航
 

初めての震度6

さて、既に皆さんご存じの通り、昨日は地震に揺れる1日だった。
朝方9時頃震度5の大きな揺れがあり、各所に崖崩れ等の被害をもたらし、その後断続的に連れが続いていたところ、夜9時25分頃、今回の火山活動が始まって以来の最大の震度6弱という大きな地震があった。その後も30分後くらいに震度5の地震があった。その後、地震は明け方まで続いていたものの、現在は落ち着 いているようだ。

ヘリ来襲

  どこから来たのか、昨晩の地震から数十分経つと、ヘリが飛び、今朝は、明け方からのヘリの爆音で目を覚ました。被害状況の調査と考え、あきらめるものの、睡眠不足である。

けが人1名・食器等も散乱

  報道の通り、阿古の民宿の親父さんが、落ちてきた木の置物で軽い怪我を負ったと言うことである。又、道路も各所で崖崩れや大小の石が道路上に転がり、水道の破裂もある。ほとんどの民家で、物が落ち、テレビが倒れたり、食器類が割れて散乱するなどの被害も聞く。

次の揺れに備える

  最近は慣れ始めていた地震であるが、昨日は久しぶりに地震の怖さを体験させられ、やはり慣れは怖く、今後は再度、気を引き締め、今回の災害に備えていかなければならないことを改めて思い出させる1日であった。

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《7月30日 今日の三宅島》

・天  候  晴
・気  温  31度(午前10時現在)
・風  向  南西
・地  震  昨晩から今朝は落ち着いていたものの
       9時20分頃、強い地震があった。
       三宅島の震度は5強
・警  報  無し
・注 意 報  無し雷
・交通機関  定期船・・・予定通り
       飛行機・・・午前便=欠航
             午後便=未定
       (前日)・・午後便=予定通り

9時18分頃震度5強の地震が

昨晩から大分地震は落ち着いていたところ、今朝方9時20分頃大分強い地震があった。家では、台所でがちゃがちゃと大きな音を立てていたものの実害無し。
阿古のスーパーでは、酒瓶等が倒れ下に割れて散乱したと言うこと。又、事務所に来る途中の道路では、数カ所(4〜5)で崖崩れが見られた。2カ所は大きく道路の中央線まで覆われていた。なかなかいつまでも安心させない群発地震(火山活動)である。

本当の夏はいつやってくる?....


空は青く澄み渡り、海は泥流地区を除き、真っ青に輝いている。思い起こせば本日が「マリンズコーレ花火大会」の日である。
6月30日に火山活動の安全宣言的な発表があり、阿古、坪田伊ヶ谷地区の避難勧告が解除されてから、誰がここまで災害が続くと推測しただろうか。その後、地震、水蒸気爆発、伴う降灰、 泥流とその災害は止まるところを知らないかの様に三宅島を襲っている。いつもと変わらない真夏の陽気であるが、島に本当の夏がやって来るのはいったいいつなのだろうか?

変わりゆく雄山の姿


島では今皆が雄山に注目している。毎日毎日その姿を変えているのである。雄山という名の通りの雄大な裾野が広がる山が、今やノコギリ山のように姿を変えている。水蒸気爆発以来、常にガスがかかりその姿をなかなか現さない山頂であるが、時折見せるその姿は見るものに驚愕を与えると共に、一抹の寂しさを与えるばかりである。

島では火災も 灰の影響?


昨日近所火事があり消防団で出動した。幸いぼや騒ぎだけで終わったが、民宿で、外のシャワー室(風呂)で発生した。
ここも降灰が多かったところで、消防団では、灰の影響や、器具に対する地震からの影響も考えられると言う話も出た。

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《7月29日 今日の三宅島》


・天  候  晴
・気  温  27度(午前10時現在)
・風  向  南西
・地  震  昨日より断続的に続いている。
・警  報  無し
・注 意 報  無し
・交通機関  定期船・・・予定通り
       飛行機・・・午前便=欠航
             午後便=未定
       (前日)・・午後便=就航

御子敷地区4件を残し、避難が解除される


昨日の午後2時、御子敷地区4件を残し、その他の地区の避難勧告が解除されました。御子敷特は泥流により道路が閉鎖されているためのものだと思います。交通止めの間の椎取神社から三池浜キャンプ場までの約4kmは道路状態が非常に悪そうです。 ところによっては、輿くらいまでの泥に浸かるところもあり、一部では道路側面が崩れているとの情報もあります。当分反対周り通勤を覚悟しなければならなそうです。

3日ぶりの我が家


 と言うことで、3日ぶりの我が家でした。2日間にわたる大雨で、山や庭に緑が戻り、道路は白線がくっきり見られる程まで、雨で灰が落とされていました。おかげで夜は窓を開け、涼しい海風を部屋に入れながらの快眠が取れました。
今日は妻は洗濯物が干せると朝から大張り切りで洗濯機と向かいあっています。
下の海(釜の尻海岸)を見てきましたが、岸辺は茶色に濁り、その沖はエメラルドグリーン、又その沖は真っ青と不気味な光景でした。

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《7月28日 今日の三宅島》

・天  候  曇り時々雨
・気  温  24度(午前9時現在)
・風  向  南
・地  震  地震は落ち着いている。
        時々小さな揺れがあるくらい
・警  報  無し
・注 意 報  大雨・雷
・交通機関  定期船・・・予定通り
         飛行機・・・午前便=欠航
               午後便=欠航(予想)
         (前日)・・午後便=欠航
地震は、かなり少ない。
昨日は泥流の危険が予想されたが、思ったより大雨も降らなかった事もあり、山麓への被害の程は聞いていない。
但し、夜9時30分頃、神着の焼場地区、七島信用組合近くの沢の水嵩が増し、その回りの家に自主非難するよう呼びかけたようだ。但し、雨が弱くなると共に水嵩は低くなった(実地)。
この沢は昔から大水を流すところで「川田の沢」と言い、数本の沢が集合するところである。
朝、神着側より僅かの時間、山頂が望めたが、3本ほどの、完全に水が流れたと思われるラインが見られた。あとで写真を撮ろうと思ったのが間違いで、直ぐに雲で覆われてしまった。
商工会前(坪田:沖ヶ平)でも山に目を向けると、近くのところで木が倒され水の流れたラインが見られる。
泥流に関する注意は今後ともかなり心配しなければならないようだ。
避難所では、何度も水が流れ、一定の水の流れるラインが出来れば、ある程度安心だという人もいたが、本当だろうか(何方か詳しい方は・・・)

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《7月27日 今日の三宅島》

・天  候  雨
・気  温  24度(午前9時現在)
・風  向  南西
・地  震  昨日から地震は落ち着いている。
       時たま小さな揺れがあるくらい
・警  報  大雨
・注 意 報   雷・波浪
・交通機関  定期船・・・予定通り
       飛行機・・・午前便=欠航
             午後便=欠航(予想)
       (前日)・・午後便=欠航

広がる被害......

 昨日の泥流は、自動車修理工場の半壊、民家、民宿、店舗等への浸水や神社が半分埋まる等予想外に大きな被害を出している。
 避難勧告は神着の島下、下場野尾、坪田の三池、沖が平の一部に出されており、行政や、警察署員の話を聞くと、この地区では、山側に今にも流れ出しそうな泥や、倒木、土砂が積もっており、今後の雨の状況によっては、危険であると言うことで、交通止め等で立ち入りも禁止している。
 本日も大雨警戒予報、雷、波浪、洪水注意報が出されており、大きな不安感を漂わせている。
 地震は、昨晩から大分ずく無くなっており、時折小さな揺れを感じる程度だが、こんな事の繰り返しなので、安心できない。

地中から地鳴りのような音が...

 昨晩避難所で、数人が神着地区の山側で、地中よりゴォーという地鳴りがしており、昨日の雨が地中に入り込み、水蒸気爆発の前兆ではないかと話している者がいた。火山や地震関係の方々の考え方を見るとあながち無いこととも言えないようである。

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《7月26日 今日の三宅島》

・天  候  大雨
・気  温  25度(午前10時現在)
・風  向  南強く
・地  震  昨日午後から揺れ始め、本日午前2時30分頃からは揺れっぱなし。朝5時頃まで続き、全然休み無し。震度1〜3の地震が1分間に5〜10回はあったろう。素人計算では1分に平均7回として揺れっぱなしの時間の回数は7×60×2.5=1,050回ではきかないかも知れない。
・警  報  大雨
・注 意 報  雷・洪水・波浪
・交通機関  定期船・・・予定通り
       飛行機・・・午前便=欠航
             午後便=欠航しそう(見込み)
       (前日)・・午後便=欠航

明け方から大雨が...

 昨日、降灰以来初めての雨、夕方には上がり、久しぶりに窓を開け、外の空気を入れ、夏特有のすがすがしい海風にあたった。
 ところが、一夜明け今朝方6時頃から大雨が降り出した。
 出勤しようと車を向けたところ、途中の林道から泥水と、伴う石や、木屑が循環道路にあふれ出し、通行止め、反対回り25kmを経て事務所に来るや、今までの停電と更には未だ断水状態。
 もっと驚いたことに、事務所より20m離れたところの沢が反乱し、灰、泥水、木屑、大石があふれ出し、道路一面に飛び出している。

再び避難勧告、止まない揺れ、続く災害

 先日まで降灰で交通止めとなっていた約5kmがまたもや交通止めとなり、下馬野尾地区約15世帯程度が洪水の注意による避難勧告となってしまった。現在作業中で有るが、解除の見通しはたっていない。
 坪田地区と神着地区の消防団にも召集がかかった。
 マグマの上昇による火山活動非難→群発地震→山頂からの水蒸気爆発 →降灰→泥流と今回の災害はとどまるところを知らない。
 本日2時30分頃からだと思うが、始まった地震は全く休むことなく、朝の5時頃まで続いた。始終揺れっぱなしで、うちの妻などは船で帰ってきた朝のように感じると表現していた。
 1〜4程度の揺れは、常に寝ているものに不安を感じさせ、この私でさえ、不安感を抱いた。これがもし内地だったら都会はもはやパニック状態になっている事だろう。
 行政などが何も手を出せないことは解るが、野放し状態の対策ではないかと憤りを感じながらの頭が冴える布団の中だった。
 事務所で皆と話もし、事務所の横を見に来た多くの人とも話したが、やはり昨夜というか今朝方は全く眠れなかったそうだ。

つのる不安と疲労

 火山活動が始まってからちょうど1ヶ月を経過する。火山活動への対応は非常に素早く、即対策本部が出来たが、1度目の避難勧告と共にその対策本部も素早く解散し、現在、災害救助法も用されていないことにも住民皆が不満感を募らせている。個人的には天災と言っても様々な状況から住民の心労はそろそろ限界に達し始めているのではないかと思う。
 最近のインターネットから、噴火に関しては、様々な情報が飛び交い、それをアレンジして自分なりの噴火論を展開する住民も多く、それが伝言ゲームのように次から次に飛躍しながら伝わり、中には、三宅島がこのまま海に沈没してしまうのではないかとも心配する者まで出ている始末である。本当のところを学者の方々に問うことは無理であると言うことは充分承知はしているが、誰か真実を伝えてくれないか神にもすがる思いである。
 今、電話にて連絡があり下馬野尾地区に加え島下地区にも避難勧告が出たと言うことである。2度目の避難勧告であり、約30世帯ほどである。ちなみに我が家もである。
 下馬野尾地区であるが、以前も書いたとおり島下地区の一部である。この地区は開拓地区で、新しい移島民の方々が多く住む地区であり、昭和15年、37年と噴火災害にあった地区である。昭和15年の噴火では確か8人ほどが亡くなり、昭和37年には噴火後1ヶ月ほど続いた地震に、恐れを成し、数世帯が島を離れ、内地に移住していき、だんだん世帯が少
なくなってしまったと言うことである。今の現状がまさにその時にだぶるという人もいる。
又、連絡が入ったが、交通止めの間の泥水は相当ひどく、自動車修理工場で約1m埋まり、神社は鳥居がかろうじて見えている状況という情報が入った。
 確かめてはいないので何とも申し上げられないが、各所で相当ひどい現状となっているようだ。

ユーモアを忘れずに

 昨日、地域を巡回すると各家の前に積み上がられた見慣れた土嚢袋の上に日本の国旗を掲げている光景が見られた。何とも滑稽で、ユーモアのある光景だった。即その日のうちに電話をし、いつまでもそのままにしておいてくれと励まし合った。こういうユーモアが被災者を元気づけてくれると確信する。

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《7月25日 今日の三宅島》

・天  候  曇り(今にも降り出しそう)
・気  温  27度(午前9時現在)
・風  向  南西
・地  震  昨日は一日中揺れっぱなし。
       昨晩から今朝に掛けては、余り感じない。
・交通機関  定期船・・・予定通り
       飛行機・・・午前便=欠航
             午後便=欠航しそう(見込み)
       (前日)・・午後便=予定通り

しばらくぶりに揺れない朝

 一日中揺れっぱなしの昨日とは打ってて変わり、何かしばらくぶりの揺れない朝を迎えているような気がします。
 今日は飛行機便は欠航です。ここのところ欠航がかなり多くなっております。正確な情報ではないですが、信用できる人から飛行機は就航会社の自主規制により、山頂が雲で覆われているときは、就航しないと言う話を聞きました。確かに乗客の安全第一ということからは、現在の状況では無理もないことでしょう。

航空写真で雄山を知る

 今日、三宅島MLで紹介されていたアジア航測の山頂の写真を見ました。三宅島が変わったことを実感しました。島の中では、どこどこから見ると雄山の形が違うとか、山頂は7〜800mも落ち込んでいるらしいとか、最後は海水の圧力で島が2つに割れてしまうんじゃないかとか様々な情報が走り回っている。この航空写真を見る限り、あくまでも素人目
ですが、確かに見る場所によっては、山の形は違っているでしょうが、7〜800m落ち込んでいるとは考えられず、三宅島が2つに割れるという事もどうでしょうか?

 書き込んでいるうちに強い雨が降り始めました。これで木々の灰が落ちることでしょう。ただし、道路が滑りやすく、スリップやハンドルを取られる事にもなりそうです。

花火祭りのポスター使う日まで《今日の三宅島》続ける

 朝日新聞に《今日の三宅島》の事が掲載されたと言うことです。そんな大それたと思いながら複雑な気持ちです。本当に小さなきっかけから始まった発信ですが、たくさんの皆様にお世話になっていることを実感しております。このことを最後に書いていただきたかったというか、言葉が足りなかった私を後悔しております。

 あのポスターが日の目を見るまで、続けたいです(たまに休みながら)。

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《7月24日 今日の三宅島》


・天  候   快晴

・気  温   29度(午前10時現在)

・風  向   南西

・地  震   昨日の夜から揺れ始め、午前2時頃からは

        大きな揺れを感じる。

・交通機関   定期船・・・予定通り。

        飛行機・・・午前便=予定通り

              午後便=予定通り(見込み)

        (前日)・・午後便=欠航

2日間で約300の土嚢袋

 降灰除去で、2日間休ませていただきましたが、我が家もようやく見られる程度までに回復いたしました。
 土・日と私や子供の友人が多く集まって作業を手伝ってくれましたが、うだるほどの暑さの中、2日間で約300体の土嚢袋に火山灰を詰め、道路沿いに積み上げました。神着地区内は現在、道路沿いはどこも土嚢の山です。
 始末の悪いのが埃で、強い風が舞うと辺り一面火山灰が舞い上がり目も口も開けられないと言うような始末です。

島外から110人の降灰撤去のボランティア

 島外より土日を利用し、降灰除去のボランティアが来島し、独居老人宅を中心に作業を行ったようですが、その数110名程だそうで、小耳に挟んだ話ですが、募集では、約400名程度の募集があり、こちらでの受入等の関係から、110名程度になったと言うことです。また、20日頃から島内の中学生がボランティアで、降灰除去作業を行っていたようですが、これがテレビ等の報道で流れたとたん各方面からクレームが入り、この作業は中止となったようです。 私個人としては、教育の一環としても素晴らしいことだと考えるのですが・・・ ちなみに、多くの中学生が友人の家の降灰除去作業を率先して行っています。

揺れ。そして友島との激励

 さて、地震は昨日から、また大分多くなっており、揺れも強く感じます。 本日、式根島と新島の友人にお見舞いのTELを入れました。 新島の友人は、若郷地区なので、当然非難をしているとのこと、彼の情報によると、現在の状況は若郷地区でも山に近い方の家屋が被害が多いとの事です。式根島の友人は、地震計が設置されたことで大分住民の間にも情報の収集に対しての安心感が出始めているとのこと、式根島と新島では大分揺れが違うそうで、地震計がないときは神津島の震度を参考にしていたとのことです。両島ともお互いに長期戦になりそうだとの見方は変わらず、激励のうちに電話を置きました。

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《7月21日 今日の三宅島》


・天  候  曇り

・気  温  26度(午前9時現在)

・風  向  北東の風弱

・地  震  昨日は日中かなりの回数があったものの

       夕方からは少なく、本日も少ない。

・交通機関  定期船・・・入港は予定通り。

             出港は八丈島欠航で、6:30

             東京に向け繰り上げ出帆

       飛行機・・・午前便=予定通り

             午後便=予定通り(見込み)

       (前日)・・午後便=欠航*(注意)

式根島に地震計設置

 地震については昨日は日中かなりの数があったものの、夕方より本日まで数は減っている。
 ここのところようやく友島の式根島にも地震計が設置されたと言うことで、式根島の震度も発表され、テレビでも式根島の様子が映し出されるようになった。式根島の被害が大分ひどいという情報が流れていただけに、今の様子を見る限り若干安心しているところである。

降灰地区の海は茶色っぽく濁り...

 本日は台風5号の影響で海上模様が荒れ始めている。
この影響で定期船は定刻に入港したものの、八丈島行きは欠航で、6時30分、早々と東京に向け出帆していった。
台風5号は勢力は弱く、三宅島の東を通り抜けるようで、この影響はさほど無いという予報である。
今朝、海を見ながら出勤したが、降灰地区の海は荒れ始め、海岸より100m程度沖合まで、茶色っぽく濁っている。元通りの真っ青な海が戻るまで多少時間がかかるかも知れない。

観光客のいない桟橋

 朝、野球で都大会に行っていた子供の迎えで桟橋まで出かけたが、本来であればこの時期は駐車場にも入れないほどの観光客出迎え車両でいっぱいなのに、あまりその姿が見えなかった。
代わりに帰省客の顔がちらほら見られた。降灰除去や島の様子を心配してのものらしい。

*《今日の三宅島》で、参考に前日の午後便を追加して欲しいと言う要望があり、本日より、空路について前日の午後便を掲載いたしますので、くれぐれも見間違えの無いようお願いいたします。

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《7月20日 今日の三宅島》


・天  候  曇り

・気  温  29度(午前10時現在)

・風  向  北東の風弱

・地  震  昨晩から現在に掛け、ちょくちょく揺れる

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=欠航

             午後便=未定

除灰活動のけがに注意

 火山活動は表面では、沈静化している様子。地震は回数も多く、時たま大きな揺れを感じる。
 道路の降灰除去作業が今日は全面的に休みにつき、交通止めも無く、東京百景にも選ばれている、昭和15年と37年の噴火跡を通ってきたが、「赤場暁(あかばっきょう)」と言われるところであるが、もはや「白場暁」と呼ぶに相応しいほど、一面が灰に覆われその姿は見るものもなくなっている。洗い落とす事は出来ないだろうから、また一つ三宅島の代表的な見所が無くなったと言うことか・・・

 昨日、屋根に積もった降灰の除去中、足を滑らせ落ち、骨折者が出た。私も経験者であるが、非常に滑りやすく危ない。こういうのも噴火の怪我人と言うことになるのだろうか。

練馬の中学校と対戦へ

 私的なことですが、昨日、三宅の中学校が都大会に出発した、男女バレーと野球で、野球は本日、上井草球場で11時30分から練馬代表の中村三中と対戦すると言うことである。
6月後半からの火山活動で満足な練習もできなかったようであるが、張り切って出かけていったので、近くにお住まいの方が有ったら、是非応援に出かけて頂きたい。申し訳有りませんが、バレーはどこでやるのか解りません。

電気掃除機をおみやげに知人来る

 本日、東京より、仲間が降灰除去の応援だと言って突然島に来ている旨の連絡があり、今迎えに行ってきた。もう3日も灰と戦ったので、今日は休むつもりであったので、早速、再開の祝杯をあげた。お土産が電気掃除機とは洒落ている。月曜日からの降灰除去中と今回の来島と、このところ多くの仲間に世話になっている。ありがたいものだ。

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 《7月19日 今日の三宅島》


・天  候  快晴

・気  温  29度(午前9時現在)

・風  向  南西の風弱

・地  震  昨晩9時頃一発大きな揺れを感じた。

       神津島、新島近海らしい。今日は朝からは小さな揺れがある。

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=予定通り

             午後便=未定

避難は17日朝、一斉に解除

 2日間のお休み申し訳有りませんでした。また、日曜日は島下にも避難勧告解除などと言う、デマ(本当はデマではない)をお知らせしたまま、本日まで至りましたことお詫び申し上げます。
 日曜日、帰られる人は帰って良いというのが、行政の発表だったのですが、避難している住民との今後の降灰除去作業に伴う処理とか、生活面での援助とか、今後の対応とか色々避難所で協議し、同じ地区に住む同志で、帰られるものと帰られないものが出るのは好ましく無いという結果となり、翌日9時の一斉避難勧告解除となった次第です。古い家ですが、2件ほどが住めない状態となっているようです。

炎天下で除灰作業、水の使用制限でたいへん

 さて、降灰は思ったより始末の悪いものでした。一昨日、昨日と後輩、先輩、友人が集まってくれて、まずは30度を越す炎天下の中、屋根の除去作業から始めました。降灰中の雨で流されたものの5〜10センチ程度の灰が積もり、樋は灰でいっぱいでした。上の方の灰はスコップで落とせたのですが、2〜3ミリが屋根にへばりつき、スコップでは歯が立ちません。ジェット噴射の水で流せるのですが、そうすると今度は下(庭)の降灰がベチョベチョになり、歯が立たないことと、水道は使用が制約されていること、また、道路に水を流すと交通の弊害となること等により、未だそのままにしております。

 庭と周囲ですが、樹木はほとんど曲がった状態で、庭の木だけは、叩いてとりあえず、息が出来る状態にしてやりました。庭の灰取りですが、これも屋根と同じ状況で、上の軽い部分はすんなりと行くのですが、下の部分はこべり付いて始末に負えない状況です。
また、除去作業中に風が吹いたり、始終通る車両に乾いた灰が舞い上がり、目も口も灰で一杯で思うように作業も進まない状況でした。

 こんな状況下ですから、私みたいなまだ若い者は無理も利きますが、ほとんどが60歳以上の世帯だけに、業者待ちと言う状況です。おそらく、元通りの状態に戻るには1年近く(それ以上かも)を要するのではないでしょうか。手伝ってもらった、民宿、ダイビング関係の人は、どうせ今年はお客も来ないのだから、強い台風が来て、山の樹木を揺さぶって洗い落としてくれないかとも行っておりました。まさしく同感です。

「釜の尻」波打ち際も灰

 海の状態ですが、海岸も灰でいっぱいです。私のプライベートビーチ(釜の尻)ですが、波打ち際から50mほど沖合まで、うす茶色っぽく変色しております。今後、雨が降ると沢からの泥流で、もっとひどい状態となってしまうのではないでしょうか。海藻や貝等の生物への影響が心配です。

 現在も降灰除去作業で日中、2kmほどで交通止めがあり、不便です。そこは迂回道路が無いので、反対周りでぐるっと一周しなければならない状態です。

噴火は収まっているが・・

 噴火は土曜日を最後に治まっております。昨日の昼に一度噴煙を見たという人もおりますが、定かではありません。一応、人並みの状態までして、本日出勤してきたのですが、予知連の話だとまだ水蒸気爆発の可能性は残っているとのこと、ここまでやりながら、また同じ状態になったらと思うと気が休まりません。何とかもう2度と噴火しないよう願うばかりです。

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《7月16日 今日の三宅島 2》

避難勧告解除

 今電話が入り、避難勧告が解除されました。帰られる人は帰って良いというのだからそう言うことでしょう。と言うことは、これから自宅(本日送付の写真)の降灰除去作業に移ります。

 従いまして、明日とあさっては、降灰除去作業専従のため、《今日の三宅島》 お休みさせていただくことになろうかと思います。そう言うことになりましたら、ご勘弁ください。

 今から反対周りでぐるっと避難所まで行ってみないと良く解らないのですが、
帰れる人はと言うことは、帰れない人がいると言うことで、たぶん、村道の
降灰除去作業が終わらず、車両が入れない人って言うことだと思います。

 村道で入る人って言うのは、同じ島下地区なのですが、下馬野尾地区の人達です。

ともかく行ってみます。

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《7月16日 今日の三宅島》


・天  候  曇り所により晴れ

・気  温  25度(午前9時現在)

・風  向  南西の風弱

・地  震  ここ数日ほどの回数は感じないが、依然として度々揺れる

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=欠航

             午後便=未定

 今日も雄山はガスがかかり頂上は望めない。もう飛行機は何日来ていないのだろうか。噴火活動の影響も有るのかな? と感じています。

降灰除去作業は進んでいるが・・・

 さて、避難所での2日目の朝を迎えました。
 火山活動は昨日の夕方からは落ち着いているようで、その後、噴煙は上がっていない様子です。しかし、依然として旧観光ホテル前から三池浜キャンプ場までの約6km行止めで、立ち入りが許されておりません。都道循環道路については、島内建設会社総出で降灰除去作業が行われており、大分進んでいるようです。
 村道については、村議の説明によると只今、被害なのか、除去作業に要する経費なのかを積算中で、これから予算要求するので、早急には出来ない旨の説明をしておりましたが、都道から村道で奥に住居を構える人が十数軒おりますが、四駆でなければ走れないような状態ですので、何とか、早く除去して欲しいものです。
 昨日は、神着地区のほとんどの家で降灰の除去作業が行われておりました。お年寄りだけの住む家は大変なようです。

 途中、用事で立入禁止区域に行くという村役場の車両に便乗し、自宅を覗いて参りました。灰はだいたい15〜20センチほど積もっておりました。周りの木々は腰の曲がったお年寄りのような状態で、灰が積もりグレー一色の光景でした。地獄に来たかなと言う感じでした。

マイクロバスで一時帰宅

 只今(9時30分)、事務所に電話が入り、着替えや、薬を取りに行くと言うことで、マイクロバスで一時帰宅が許されると言うことです。
 私はここからだと25km反対周りをしなければならないので、残念ながら行けませんが、おそらくあの光景を見た人たちは一様に肩を落とすかも知れません。

アルミ袋に熱湯を入れ20分で炊き込みご飯

 余談ですが、
 昨晩は、大きなアルミ袋に熱湯を入れる20分すると炊き込みご飯の様なものが出来上がるもので、味は美味しかったです。今朝は引っ張ると湯気が出て、8分経つと食べられると言うお粥でした。文明の進歩には驚かされます。
 欲を言えば、引っ張ると冷たくなって30秒で飲めるというビールを誰か開発して貰えないでしょうか?
 ちなみに避難所では、1人が我が儘や、不満を漏らすと伝染するみたいにそっちこっちで口を開く人が出てきます。皆を和ませることに使命感を感じているこの2日間です。

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《7月15日 今日の三宅島》

速報 15 Jul 2000 11:25:59

 只今島内防災無線が入り、11時05分にも噴煙上がり、火山灰は北東方向に流れている。現在、風は南西の風がゴウゴウと音を立て台風並に吹いております。


・天  候  曇り

・気  温  25度(午前10時30時現在)

・風  向  南西の風強

・地  震  地震は昨晩からひっきりなしです。

       これを打っている今も大きな地震(推定震度3)が有りました。

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=欠航

             午後便=未定

・火山活動 今も時折噴煙が吹き出している様子

島下地区など避難所で一夜

 今日は島全体が濃い霧で覆われており、山頂の様子は全く見えず。昨日は【すごいです】【非難します】を最後に事務所を離れてしまいご心配をかけました。
 何せ、三宅村島下、下馬野尾と言うのは私の住んでいるところなのです。島下と下馬野尾とは全く同じで、場所的に言うと、37年と15年に噴火をした近くです。何故分けて発表するのかは解りません。細かく言うとそうなのでしょうか?
 さて、と言うわけで昨晩は、避難勧告の島下地区(下馬野尾)とその横の美茂井地区の一部の人たちが避難所での一夜を過ごしました。

轟音と「パンパン」と岩石がはねる音

 午後3時頃でしょうか、朝に次ぐ2度目の噴煙が上がりそれはすごいものでした。轟音と、パンパンという岩石がはねる音に加え、白い煙と真っ黒な煙とが山頂から湧き出るように吹き出したのです。

避難所は顔見知りで混乱もなく

 しばらく事務所の前で見ておりましたが、その凄まじさに、残してきた老夫婦と妻子をとりあえず非難させるために事務所を離れました。幸い避難者皆怪我等の事故もなく、昨晩は約80人ほどが避難所生活を致しました。みんな見た顔知った顔なので、特に混乱もなく、
不安な中にも気持ちよく一夜を過ごしました。
 8時30分頃南西から若干南風が強くなったせいで、避難所付近もすごい火山灰が降りました。最終的に火山灰に覆われた地区は東北東から北北東の三池から神着支庁付近までで、その後の雨で、今朝は火山灰は巻き上がらないものの地面や植物は、石灰を灰色にし、それに水を加え混ぜたような状況です。

朝から灰の除去作業、難航

 早速朝から建設会社が灰の除去作業をしており、私も避難所前の道路を手伝いましたが、作業は非常に手間取り、難航しております。今日一日でどこまで進むのか予測も付きません。
 私の家の方は今朝も降っていると言うことですので、しばらく立ち入りは出来ないかも知れません。まあ、溶岩で埋まるわけではないでしょうから、時間をかけ、掃除していくしかないでしょうね!

 現在の三池キャンプ場から旧観光ホテルまでが通行止めでその他降灰地区は降灰除去作業中の場所は通行禁止、その他は通行注意です(とにかくスリップします)。

閑話休題「釜の尻」

 ちなみに島下地区に「釜の尻(かまのしり)」と言うダイビングポイントとしても人気のある海岸(私のプライベートビーチ)がありますが、下馬野尾を分解して読むと 下(か)馬(ま)野(の)尾(しり) と言う説を唱える人もおります。こういう説が私は大好きです。

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《7月14日 今日の三宅島》

7/14 10:42噴火報告

 朝6時に起きたら、雨だと思ったのが灰でした。見る見るうちに積もり、と言っても現在5センチくらいでしょうか。逃げてきたのでその後の様子は分かりませんが、9時頃事務所に向かったのですが、15年と37年の噴火後まで来たら、灰で前も見えず、ワイパーなど効かず、引き返し。このときは真っ暗で闇夜です。とりあえず、子供と妻を明るい地区まで避難させ、反対周りで、今ようやく事務所に着きました。

 今でも噴出していているようです。今、まだ自宅にいる父に電話しましたらバスが来て自主避難と言うことですが、本人はまだ家にいると言うことです。溶岩等の噴出ではないし、電気等が泊まっているわけではないのでやや安心ですが・・・
 うちの2台の新車は灰が積もり、水で洗い落とすもこびりついてしまい始末悪いです。

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《7月13日 今日の三宅島》

・天  候  曇り所により晴れ

・気  温  29度(午前9時現在)

・風  向  南西の風弱

・地  震  一昨日から地震の回数が増えているように感じます。地震は島内でも所に

       より揺れの大きさが違います。やはり阿古地区の方が揺れているようです。

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=欠航

             午後便=未定

地震の揺れで寝られず

 今日も雄山はガスがかかり頂上は望めない。
 地震活動は、一昨日よりも増えている。昨日は午後の大半を阿古で過ごしたが、やはり阿古の揺れは、他地区より大きく、阿古の中でもこれまた地盤で違うようだ、有る民宿では常に揺れを感じた。マグマが通ったと推測される中心に位置する民宿で、聞いてみるといつもこんな感じだと言う。
 廻った事業所の大半の女性や、お客さんから、早く地震が治まってくれないと夜も寝られなく、精神的にも参っちゃうよと言う声を聞いた。

火山活動開始以降、予約入らず。「ぎりぎりキャンセルでOK」と応答

 昨日より本格的に商工業者の被害状況、現在、今後の経営状況を調査し始めたが、特に観光関連の業に携わっている業種には、聞くのも気の毒なくらいの答えが返ってくる。火山活動の発生から現在まで開店休業はもちろんのこと、予約台帳を見せてもらったが、7月に至っては、限りなく100%に近いキャンセル率であり、8月は予約はややそのままになっているものの、今後の状況ではどうなるか解らず、また、肝心の予約が火山活動以来ほとんど入ってこない状況下であるという。
 私がいたときも数件の電話が入ったが、キャンセルと、どうしようかという相談の電話だった。経営者は、安心だから来て下さいいうような安易な答えも出来ず、「ただ地震だけが回数も多く、私たちは慣れてきているけどお客さんは始め驚くでしょうね。後はお客さんの判断にお任せいたしますよ。様子を見ながら、ぎりぎりのキャンセルでもかまいませんよ。」と言うような受け答えをしていた。問い合わせにも苦渋の様子が伺えた。

村長選は無投票で決着

 昨日の三宅村長選挙の告示では、最終的に立候補者1人という事で、無投票での村長が誕生した、無投票での村長誕生は過去に一度だけ有ったと聞くが、是非この結果通り、三宅村が行政、議会、住民一丸となって、この難局を乗り切ってもらいたい、いや、乗り切っていきたいと感じているのは私だけでは無いだろう。

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《7月12日 今日の三宅島》


・天  候  曇り時々晴

・気  温  27度(午前9時現在)

・風  向  南西の風弱

・地  震  昨日は日中かなり多く、夜中も多かった

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=欠航

             午後便=未定

三宅島を中心とした地震が多発

 地震活動は、昨日から本日未明にかけて、多く発生している。
 昨日は、村の防災放送で、三宅島を中心とした地震が多発しているので、注意するようにとの放送が入った。具体的に何に注意しなくてはならないのかと言うことがなかったが、おそらく何に対しても(噴火、地震、津波等)と言うことであろう。

 昨日は雄山にガスがかかり、何か怪しい雰囲気を醸し出していた。島内では噴火の煙ではないかという住民もあり、依然として、落ち着かない、不安感を抱かせる地震であることは間違いない。

三中学球技大会が終了、野球は全試合延長か引き分けと白熱

 昨日、ようやく火山活動騒ぎで延期になっていた三中学球技大会が終了した。私的なことで恐縮ですが、中学生の子供が2人いて、共に野球部に入っており、仕事と噴火を忘れ、午後から応援に行った。総当たり戦の3試合とも引き分け、延長という、白熱した中、最後には得失点差というサッカー並のルールで、我が子どもの中学校が優勝し、7月20日、都内(確か上井草球場)で行われる東京都大会の出場権を勝ち取った。親として応援に行きたいのだが、仕事の関係上無理なので、是非お近くにお住まいの方には応援に出かけて貰いたいものだ等と勝手なことを思っている。(レベルの違いを見せつけられるだろうが・・・)

噴火で延期の村長選、きょう(12日)告示

 これまた火山活動で延期していた村長選挙が今日告示となった。戦前の予想では、立候補者の調整が出来ず、おそらく有力立候補者は1人であるとの味方が強い。選挙無しとの声も聞く。
 どちらにしても、この難局を乗り切り、指導力を発揮してくれる首長であって欲しいと誰もが望んでいる。

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《7月11日 今日の三宅島》


・気  温  29度(午前9時現在)

・風  向  南西の風弱

・地  震  午前1時30分頃より度々眠りを妨げるような揺れがあり

・交通機関  定期船・・・予定通り

       飛行機・・・午前便=欠航(ガスにより引き返す)

             午後便=未定(就航する気配)

子どもたちが体の不調訴える

 火山活動は落ち着いているようだが、地震活動はその数を減らしているものの、集中した時間で起きているような気がする。昨晩から今朝方にかけては、午前1〜3時ころを中心に度々強い揺れを感じた。
 小学校の保健の先生の話によると、火山活動騒ぎから現在までの地震の影響で、疲労や睡眠不足を訴え、体調を崩している子が多いらしい、中には欠席する子も出ているとのことである。火山・地震活動や、今夏の観光客ばかり心配していたが、こう言った弊害も出ていることには心が痛む。

3つの中学合同の球技大会が開催

 火山活動と火山灰噴出により延期され、中止とまでの検討が成されていた「三宅島三中学球技大会」が、昨日と、本日の放課後を使って開催されることとなり、昨日開幕した。
 生憎、一つの会場での開催は困難と言うことで、3会場に別れての開催となったが、野球大会の観戦に行くと、夏の熱い日差しを受ける中、子供達が果敢に一つの白球に向かっている光景が目に焼き付いた。避難活動等の空白で多少練習不足も有ろうかと思うが、プレイ出来ることの喜びを声や身体で最大限に表現していた。

 話は変わりますが、今朝のニュースで今夏の甲子園の始球式を虻田町高校のエースが努めるという話題を聞いた。野球好きで、甲子園に思い入れのある私としては、素晴らしい演出に感激している。

 昨日の火山予知連絡会の発表によると三宅島、有珠山とも安全な状況となっていると言うことであるが、早く平常の暮らしに戻りたいものである。

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《7月10日 今日の三宅島》


・天候   快晴

・気温   32度(午前12時現在)

・風向   南西の弱風

・地震   昨晩(深夜)に2回ほど強い揺れを感じたが、

      その後は落ち着いている。

・交通機関 定期船・・・予定通り

      飛行機・・・午前便=予定通り

            午後便=予定通り(午前12時現在)

雄山山頂の陥没とテレビ受信塔の倒壊

 火山灰の噴出であるが、昨日小規模なものがあったらしいが、集落等では特に異常は感じられず。一昨日の火山灰流出の影響で、雄山山頂(八丁平) が100m近くにわたり陥没している(NHK等の情報:映像)。これに より、坪田地区を網羅しているテレビの受信塔が倒壊し、この地区では現在のところテレビが受信できなく情報等の面で不安感を抱いている。
 八丁平は戦時中に軍の飛行機が不時着したと言われる広い平地(八丁にもわたるという意味)で、そこには貴重な植物や、湿地帯、ツゲ等が有り、学校の遠足や観光的にはハイキングコースとして多くの人を楽しませる場所であった。昭和58年の時の新澪池(プランクトンの影響で7色に水面の色が変わる池)が無くなったときのような寂しさを感じる。

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《7月9日 今日の三宅島》


・天候  快晴

・気温  25度(午前7時現在)

・風向  南西

・地震  昨晩から今朝にかけ、眠りを妨げる大きな揺れも含め幾度も発生。

18:40 目の回るような地震!

 昨夕、18時40分頃、今までにないような目が回るような地震(例えばその場でくるくる10回廻ったような:皆一様に言う)が有った後、父から噴火したというから見てこいと言う電話が入る。何故俺が噴火したかどうか見に行かなければならないのだろうとも思いながらも、外に飛び出すと白いと言うより、夕日に反映し、ある部分ではオレンジ色とも見える雲が上空に数百メートル立ち上っていた。 つい、デジカメを撮り撮影してしまった。

火山灰降灰

 車を飛ばし(1分)、昭和37年噴火後まで来るともうそこは硫黄のニオイが充満し、明らかに火山灰の噴出を思わせるニオイだった。坪田の方から来た人によると、6時45分頃、屋根でバチバチと音がするので、雨かと思って外へ出ると、火山灰だったので、これは噴火だと思い慌てて、神着方面へ逃げてきたという。その車には火山灰がこびりついていた。
 消防団が召集され、分団本部へ集合。巡回に出かける。三池地区まで来ると、道一杯にチョコレート色の火山灰が広がり、車の轍のところだけがアスファルトである。

 分団本部に戻り、皆で私の移した写真を見ていたところにTBSの現地記者が来、私のデジカメ写真を是非貸してくれと頼まれた。 日頃世話になっている私は、つい持って行かせてしまった。 夜中12時30分、電話が鳴るので何事かと出てみると、現地記者から12時45分におまえの写真が名前入りで放映されるのでテレビを見ろと言われた、ほんの数秒だったが、確かにテレビで私の写真と、名前が写しだれた。ほとんど忘れかけ、立ち直りの兆しを見せていたところだったので、今回の火山灰噴出は非常に残念な出来事であった。 地震もこれに合わせたかのように、大きいのも含め、かなりの回数を記録しているが、午前6時30分頃からは治まっている。

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《7月8日 今日の三宅島》


・天候  快晴

・気温  27度(午前10時現在)

・風向  南西の風超強

・地震  ほとんどありません

交通機関全便欠航

 今日は交通機関(定期船・飛行機)が全便欠航です(午後の飛行機もこの強風ではまず無理でしょう)。

台風一過

 台風3号は本日未明、三宅島の南東約40キロを北北東に向け足早に去っていったようです。昨日は午後4時頃より雨風共に強くなり、去ったと思われる午前4時頃からは吹き返しの風が更に強く吹いていました。
 海はまだ真っ白です。
 畑の作物(スイカ、キュウリ、トマト、いも等)に被害が出るだろうと百姓の母が話していました。

がけ崩れが。。

 島内では、やはり地震で地盤がゆるんでいたせいか、数カ所で崖崩れが起こり、島の循環道路の伊ヶ谷から阿古までの約7キロが通行止めとなっておりました。午前9時30分には復旧いたしました。
 写真を撮りたい等とも考えたのですが、非難されそうで出向きませんでした。

地震はほとんどなし

 地震ですが、台風騒ぎで気にならなかったせいもありますが、ほとんど感じません。

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《7月7日 今日の三宅島》


・天候  雨(これから最悪となりそう)

・気温  22度(午前9時現在)

・風向  南東の風弱(今後大荒れ)

・地震  昨晩から未明にかけては久しぶりに幾度もの揺れを感じた。

     今朝方からは、静かになり地震は発生していない。

     「地震が潮の満ち引きと関係有るんじゃないか」と島の素人

     が根拠もなく言っていたが、集中するときと静かなときが極端

     であり、そういいたくなる気持ちも理解する。

八丈島行きは欠航

 今日は七夕ですが、生憎台風3号の接近により雨。天の川には期待できず、これから明日にかけては大荒れの天気が予想される。
 本日の定期船は5時に入港したものの6時に出港で、八丈島行きは欠航で早々と東京に引き返してしまった。

キャンセルは既に2000泊分にも

 昨日から島内商工業者の被害状況の聞き取りを開始したが、1件1件の聞き取りにつき、来週一週間は優にかかりそうである。
 とにかく宿泊業者のキャンセル状況が最悪である。観光協会によると発生から一昨日までで、実件数461名760泊とのことであり、各業者の直受けその他を含めると1,000名、2,000泊には達しているだろう。
 また、夏季の見通しは50%程度との予測もされている。年内一杯影響は出るだろうと言う業者の声もあった。

8−9日、品川・戸越銀座で三宅島物産即売

 今週の土日に品川区の戸越銀座で商店街のイベントとがあり、当会青年部が物産即売で参加する計画であったが、この様な状況下であり参加について検討していたところ、主催者から、とにかくせっかくの縁だから、荷物だけでも送ってくれればこちらで責任もって応援するよとのありがたい言葉に、何とか参加することを決めた。
 有珠山ネットをはじめ多くの皆様の励ましに心強いばかりである。

 台風3号は着実にこちらに向け進路を取っている。ゆるんだ地盤、家屋等の被害が出ないことを祈っている。

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《7月6日 今日の三宅島》


・天候  快晴

・気温  29度(午前9時現在)

・風向  北東の風弱

・地震  今朝方一度揺れを感じたものの、その後は全く地震を感じない

     昨日も朝はこの様な様子であったが、その後午前中に幾度も地震を感じた

     しかし間違いなく鎮静化に向かっているようだ。

雄山山頂の噴煙、新たな噴火とは無縁

 昨夕、三宅島では、雄山山頂より水蒸気の上がる可能性有りと防災無線でしつこく放送が流れ、山頂への交通止めが実施された。
 三宅島では山頂に「雄山サウナ」と言うところがあり、ここでは常に水蒸気が噴出している。情報によるとここが通常より多量の水蒸気を発しており、これと一緒に周りの火山灰も少量であるが吹き上げられていると言うことである(村役場情報:気象庁情報)。噴火の起こる可能性とは無縁と言うことである。

7月末のイベントは、花火大会を実施へ

 昨日、毎年当会で三宅島の夏の一大イベントとして、毎夏7月の最終土・日に開催して
いるイベント「ふれあいらんど三宅島マリンスコーレ21フェスティバル」(5月より既に動いていた)の会議があり、今年度の中止を決定した。一部の委員には、このままでは今夏の観光に対するイメージが悪化し、せめて安全宣言的な意味でも実施したいとの意見もあったが、住民の感情、神津島での被害状況、今後の被害調査等を考慮し、やむなく中止とした。
 ただし、今後の様子を見て、7月30日に住民の元気を取り戻すため、並びにこの様なときにも訪れてくれる観光客のためにもということで打ち上げ花火大会だけは実施する予定で進めることとした。島内の状況に配慮しながらも、島民への激励と、この様な状況下においても来島されてくれる観光客の皆様への御礼、そして、運良ければ内外にも三宅島はこんなに元気に成り始めましたというPRも出来ればと考えている。
 この花火大会が事実上の【安全宣言】となればと期待している。今後ともよろしくお願いします。

有珠山噴火について

 今朝のニュースで洞爺湖温泉地区の一部の避難指示が解除されたと言うことを聞いた。まだまだ大変厳しい状況下とは思いますが、一つの明るいニュースであることは間違いなく、今後どんどんこの様なニュースが報道される事を祈るばかりであります。

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《7月5日 今日の三宅島》


・天候  曇り時々雨

・気温  22度(午前9時現在)

・風向  北東の風弱

・地震  昨晩はさほど大きな揺れを感じず、今朝7時少し前に震度4

     という発表の地震があったが、さほど強いとは思われなかった

    (慣れたせいも有ろうが・・・)

     日に日に沈静化に向かっている感じがする。

(昨日の情報)

水道は夏休みまでに復旧(三宅村長・三宅支庁長に聞いた)


・水道については20日頃を目標に復旧中

・水道の本管は破裂していない様子

・地質(火山灰)の影響で破裂箇所の見分けが難しい。(浸透してしまうと言うこと)

・現在約600世帯が断水状態

・本日8名の東京都調査隊が入島、各戸の被害状況調査中

・昨晩(7月3日)、伊ヶ谷〜阿古間の都道にて新たに

 都道を塞ぐ壁面の崩れ有り、早朝までに都道は通行可能

観光関連

・島外への安全宣言については、今週中の地震状況を静観する。
・今週中の地震状況を見た上で、安全が確認されれば、村長、支庁長等が上京し、各関係機関に安全の報告をし、観光面のPRを行う。
・東海汽船については、今週中は観光客への渡島中止を放送する。
 この一週間の様子によって、来週より宣伝をかける。

その他

・来週を予定とし、都金融課、東京信用保証協会が現地視察、相談業務
・先日報告した、海底での亀裂の様子は、水中ビデオで撮影し、既にTBSが入手済み

 昨晩は、地震など忘れるほどの雷雨でした。閃光とともに稲妻が走り、すぐそこに落ちたのではないかと思われる雷の揺れも感じました。
 本来で有れば、これで梅雨明けなのでしょうが、沖縄の南にある台風3号の進路が気になります。今の進路は伊豆諸島直撃コースです。これで被害が出ればダブルパンチになりそうです。
 何とか弱まってくれることを祈るばかりです。

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《7月4日 今日の三宅島》


・天候  薄曇り

・気温  27度(午前9時現在)

・風向  南西の風弱

・地震  昨日の23:00頃までは震度2〜3程度の揺れを感じる地震が

     数度あったものの、その後は余り感じず(寝てしまって気づかな

     いのかもかも)、早朝からは、弱いものを数度(2〜3回)感じる。

商工業者への融資相談など

 本日は、国民金融公庫東京支店の参事及び融資課長が現地を訪れ、現地の様子を視察し、商工業者の被害状況、今後の融資相談に対応の打ち合わせを行う。

水道の復旧進む

◎水道の復旧の見通しですが、まだはっきりしていないそうです。しかし、懸命の復旧活動が続けられており、徐々に地域ごとに復旧している様子です。昨日も、特養老人ホーム付近一帯は復旧したとのことです。
 早く、全面復旧のお知らせをしたいです。

海底を観光資源に

◎海底の観光資源についてですが、昨日も見た者とそういう話をしました。水深は4〜5m程度だと言うことですが、海岸からトライできるところではないので、検討が必要でしょう。昨日はデジカメの外に水中ビデオももって入ってるはずですから、また近いうちに情報仕入れます。

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《7月3日 今日の三宅島》

設備被害少ないが、キャンセル出始める

 火山活動の騒ぎ後、初めて島を一周してきました。十数件の商工業者を回ってきたのですが、民宿では、だいぶ今夏のキャンセルが出始めているそうです。
 お店は、ほとんどのお店で設備への被害はないようですが、賞味期限切れや棚から落ちて売り物にならないものやで、実質的損害は4〜50万円、これに加え、約1週間の閉店による売上ダウン、また、同じく今夏の観光客の入れ込みによる不安などで、運転資金の心配が多かったです。

断水で休業による二次的被害が心配

 水道は、伊豆地区、伊ヶ谷地区で全地区断水状態。阿古地区のほとんど、神着地区の一部が断水状態です。これにより、民宿ではお客さんのキャンセルもありますが、受け入れられない状態で、理美容業も水が出ないための、休業が出ております。二次的被害が心配です。

崖崩れ、亀裂目立つ。応急復旧も進む

 実際に見たことと、聞き込みでの現状ですが、地震による大小の崖崩れ、亀裂が大分目立ちました。早いうちのものは、応急に復旧が成されているようですが、未だ崩れたままの箇所は、昨日今日のものと思われます。聞き込みでは、2件でほぼ家が狂ってしまい、そのままでは住めない状態と聞きました。

海底にも地割れ

 たまたま、トサカ(海藻)の操業をしてきたという人から海底の様子聞くことが出来たですが、地震がしていると思われるときは、ゴォーという海鳴りがしているそうで、また、地上の地割れをしているところから直線の部分で、海底でも、地割れがしていると言うことです。
 もう一度カメラをもって潜ると言うことなので、もしかしたら、写真が手にはいるかも知れませんので、その時は添付いたします。(と言っているときに電話が入りデジカメに海水が入ってしまい壊してしまったそうです。残念です)

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