臨時火山情報 第12号

平成12年 7月14日 6時45分
三宅島測候所 発表
火山名 三宅島

 

三宅島雄山では、本日04時14分頃噴火し、06時45分現在も続いています。
噴煙の高さは火口から約1500m、噴煙の色は灰色、少量で北東に流れています。
今後の火山活動に引き続き注意して下さい。
火山活動に変化があった場合は、火山情報で随時お知らせします。

午前4時14分 三宅島噴火(三宅島測候所確認)
噴煙の量は少なく、北東へ流れている。噴煙の高さは1000m程度。ふもとには影響を及ぼすものではないものと思われる
気象庁では今後の火山活動に注意を呼びかけている

臨時火山情報 第11号

平成12年 7月 8日23時20分
三宅島測候所 発表
火山名 三宅島

三宅島の火山活動に関して火山噴火予知連絡会(伊豆部会)は以下のコメントを発表しました。

三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会(伊豆部会)コメント

三宅島では、本日(8日)18時41分頃山頂で噴火がありました(時刻は微気圧計による)。
目視観測によれば、18時42分には噴煙が上がっており、43分に高さ800mに達しましたが、18時50分頃には殆ど見えなくなりました。
島の東部に少量の降灰がありました。
また、18時41分に島内を震源とするM5程度の低周波地震がありました。
7月4日頃から山頂部の地下数kmで地震が増加し、本日はさらに増加しました。
本日昼前から微動が次第に大きくなりましたが、噴火終了頃の19時前には小さくなりました。
6月末から島が収縮する方向(山頂沈降方向)の地殻変動が続いていましたが、本日は同じ傾向で加速しました。
噴火後、地震は減少しましたが、地殻変動は同じ傾向で続いています。

山頂部の地震と地殻変動が継続していることから、
今後も山頂で噴火が発生する可能性があります。
このため、現段階では、山頂付近では注意が必要ですが、山麓へ影響を及ぼすことはないと考えられます。

なお、山腹噴火を示唆するデータはありません。

臨時火山情報 第10号

平成12年 7月 8日19時25分 三宅島測候所発表
火山名 三宅島

三宅島は18時43分頃噴火しました。

三宅島測候所は本日18時43分、山頂からの火山灰の噴出を確認しました。
噴煙の高さは火口から800M、噴煙の色は白灰色、少量で北東に流れています。
現在までのところ、火山灰の噴出は1回のみです。

今後の火山活動に引き続き注意して下さい。
火山活動に変化があった場合は、火山情報で随時お知らせします。

臨時火山情報第6号

平成12年 6月27日17時30分
三宅島測候所 発表
火山名 三宅島

三宅島の火山活動に関して火山噴火予知連絡会(伊豆部会)は
以下のコメントを発表しました

三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会(伊豆部会)コメント

三宅島の地震活動は15時11分にM4.7(暫定)の地震が発生するなど
引き続き活発でる。

震源は午前に比べ一層西方に移動し、島から離れた海域に集中している。

傾斜計の変化は鈍化しつつある。GPS観測では引き続き島の西側での南北の伸び、東側での収縮が続いている。

震源分布及びこれら地殻変動データから見ると、マグマは西方に移動してるが、海岸付近では岩脈の拡大を続けていると考えられる。

今朝認められた西方沖の変色水は移動中のマグマから小規模な海底噴火があったことを示唆する。

航空観測によれば変色水は14時頃を最後に認められなくなった。

以上のように、マグマの活動域は西方海域に中心を移しつつあるが、海岸付近での噴火可能性は依然として残されている。

島の東部での噴火の可能性は極めて低い。

従って、西海岸付近から海域での噴火にしばらくは警戒が必要である。

臨時火山情報第5号

平成12年 6月27日11時30分
三宅島測候所 発表
火山名 三宅島

三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会(伊豆部会)コメント

三宅島の地震活動は10時02分にM3.9(暫定)の地震が発生するなど引き続き活発である。震源は昨日から本日にかけ西山腹から西方海域に次第に移動した。震源分布及び傾斜計・GPSデ−タから見るとマグマは昨夜西山腹に貫入し、本日になって西方海域の地下に移動したと考えられる。また、朝のヘリコプタ−観測等によれば西海岸の西方約1km沖で海面に変色水が認められた。
既に海底で噴火が開始した可能性があり、今後噴火が活発化して水深が浅い所で噴火した場合には強い爆発となる可能性もある。なお、西山腹での噴火についても否定できない。
今後も警戒が必要である。