延期を繰り返していた神着地区の一時帰島が2日ようやく行われました。
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朝焼けに染まる噴煙
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自宅です。
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部屋にはカビもなし
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朝焼けの中三池港に入港。当日ガスはなくマスクは着用しなかったが、前日はかなり
高い濃度のガスが流れ、職員はマスクを装着しての準備だったそうだ。
三池港から三池を通り神着へ。
途中三池地区の枯れた木などが目につく。椎取神社の鳥居の先端も見えた。
三池から神着まではわずかな距離だが、泥流を避けるための橋が3カ所できていた。
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メーターは腐っていた
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台風で室外機が倒れた?
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ステンの灯油タンクも錆びた
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家に着くと昨年の9月に避難したときのまま時が止まっていた。特に家の中は目立った
汚れもなくなおさらそう感じた。
しかし外は変化があった。ボイラーのメーターは腐り、ステンレスでできた灯油タンクも
錆びていた。そして14個あるエアコンの室外機のほとんどは錆びてさらに下の部分が
火山灰に埋まっていた。またその中の1つは台風のせいなのか倒れていた。
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心配していた米90kg
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冷蔵庫の中
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なぜか客室の柵が・・
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そしてなぜか客間の窓の柵がおちて転がっていた。
心配していた米は封は開けなかったがどうやら触れそうなので部屋ら出し、車に放りこんで
きた。冷蔵庫の中はごらんの通り、大体の物は捨てていたのでもの凄い被害はなし?かな。
職員のテキパキした誘導で行きも帰りも特に混乱はなくバスに乗車、そして港へ。
船内からは噴煙が立ち上る雄山を写真やビデオにおさめる人が多かった。
神着地区は部落の中心地では、今にでも生活ができそうなほど綺麗な状態が保たれて
いた話しを多く聞いたが、神着の中でも美茂井地区は8月29日の低温火砕流をうけ大量
の火山灰が降り注いだせいで、今も都道を初め村道、民家の庭などに灰が残っている。
私の家の前の村道もまだかなり大量の灰が残っており、村道は途中までしか開通していない。
今後どのような展開になるか分からないが、島に戻って生活をするには避難解除になる日
までは定期的に一時帰宅を実施し、家などのメンテナンスを行わなければ避難解除になって
も住める状態ではなくなるだろう。今回避難1年目で被害がなかったとしても、さらに長期化
すれば、今回被害のなかった財産も被害を受けることになるかもしれない。
いくら道路や公共の施設などの復旧、整備を進めてもこのままでは住民が住む場所がなく
なってしまうと感じた。
希望者には、一刻も早く家、物など財産の一時避難そして定期的な一時帰宅を望みます。
島魂 http://miyakejima.net
Hiroyuki Noda