臨時火山情報第11号 |
2000/07/08 23:20 |
三宅島の火山活動に関して火山噴火予知連絡会(伊豆部会)は以下のコメントを発表しました。 三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会(伊豆部会)コメント 三宅島では、本日(8日)18時41分頃山頂で噴火がありました(時刻は微気圧計による)。目視観測によれば、18時42分には噴煙が上がっており、43分に高さ800mに達しましたが、18時50分頃には殆ど見えなくなりました。島の東部に少量の降灰がありました。また、18時41分に島内を震源とするM5程度の低周波地震がありました。 7月4日頃から山頂部の地下数kmで地震が増加し、本日はさらに増加しました。本日昼前から微動が次第に大きくなりましたが、噴火終了頃の19時前には小さくなりました。6月末から島が収縮する方向(山頂沈降方向)の地殻変動が続いていましたが、本日は同じ傾向で加速しました。 噴火後、地震は減少しましたが、地殻変動は同じ傾向で続いています。 山頂部の地震と地殻変動が継続していることから、今後も山頂で噴火が発生する可能性があります。このため、現段階では、山頂付近では注意が必要ですが、山麓へ影響を及ぼすことはないと考えられます。 なお、山腹噴火を示唆するデータはありません。 |