臨時火山情報第6号
2000/06/27  17:30
三宅島の火山活動に関して火山噴火予知連絡会(伊豆部会)は以下のコメントを発表しました
三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会(伊豆部会)コメント
三宅島の地震活動は15時11分にM4.7(暫定)の地震が発生するなど引き続き活発でる。震源は午前に比べ一層西方に移動し、島から離れた海域に集中している。傾斜計の変化は鈍化しつつある。GPS観測では引き続き島の西側での南北の伸び、東側での収縮が続いている。震源分布及びこれら地殻変動データから見ると、マグマは西方に移動してるが、海岸付近では岩脈の拡大を続けていると考えられる。
今朝認められた西方沖の変色水は移動中のマグマから小規模な海底噴火があったことを示唆する。航空観測によれば変色水は14時頃を最後に認められなくなった。
以上のように、マグマの活動域は西方海域に中心を移しつつあるが、海岸付近での噴火可能性は依然として残されている。島の東部での噴火の可能性は極めて低い。従って、西海岸付近から海域での噴火にしばらくは警戒が必要である。

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