避難先、秋川の様子 2002/3/2 上演編

全体編

今回は劇、バンド、劇で90分ほどの内容でした。三宅島児童・生徒支援センタースタッフは、出前劇場のスタッフでしたので、 上演中の撮影は主にどるふぃんパートナーの方がしてくれました。

  • 劇「八丁恋唄」誰もいなくなった島で八丁を探すみお婆さん。ちょっとしんみりくるお話。
  • MFB三宅島ふるさとバンド。主に島の情景などをおりこんだオリジナル曲のバンド。
  • 劇「尻玉おとき」島に伝わる民話劇。日本各地に類似の話が伝わる喜劇。


    さて、開演です。 「こりゃーえらい灰ぼだな」。 「ここは三宅島。だれもいない三宅島」 客席はすぐに真剣ムード。
    コロス「マグマの圧力が減ったところが落ち込んで、美しい八丁平もこのとき・・・」 「まぁさかよぉ」 コロス「…海水面に触れて水蒸気爆発をおこしたのです。」 噴火の様子は1年半前に目の当たりに見たんだもんね。
    「はっちょー、はっちょー、ホーホケキョ」 「あー、えぇ声だなァ。こうして春になると…」 「みんな、待ってるぞぅ」。 出会いの会の「島節」導入のエンディング。

    三宅島ふるさとバンド。今日の出演は中学の先生、高校の先生、前音楽の先生の3名。
    オリジナル曲の歌詞に出てくる情景は、三宅島の方は思い出深い…。

    「尻玉おとき」は拍子木ではじまり、はじまり。 「何、屁すんのに、土間へ降りて、うすにつかまるの??」 「おっかあ、どっこしたよ」「わが屁で…」 「さてさて、平六、どうするよ」。
    もしも柿を屁で取れたら… いいもの、手に入れられた。 るんるんるん♪♪ 「おーい、みてみろ」「こりゃー丈夫だ」
    「屁屋がはじまりなんだと」。 幅広い客層にウケた!? ラストは独唱。 いやー、なかなか…と聞こえたような…。

    ※写真をクリックすると大きな画像でご覧頂けます。

    MFB三宅島ふるさとバンドは噴火避難よりかなり前から活動しています。出会いの会は避難後にお年寄りの方々が 集って歌やおしゃべりとかしようと作られました。
    劇団「天草゛」は、噴火の2,3ヶ月前に旗揚げ。2作目を稽古中に避難となりました。いつまで避難が続くかわからないから、と 避難からしばらくして、「八丁恋唄」を作りました。なかなかあつまって稽古ができない状態なので、主演(作者)以外の役者にセリフや 演技をなるべく強いない、コロス(ギリシァ・ローマ古代劇で登場する、楽隊、合唱隊などとやくされる独特なキャスト)を登場させるものに しました。 避難生活が長引いてきたので、島の民話を題材に笑い飛ばす劇を…と、「尻玉おとき」を作りました。
    旗揚げ公演(「たのきゅう」)の次から、本土!?の各地で出前公演しているこのスタイルを三宅島からみて「海外ツアー中」と表現しています。