日帰り一時帰島の報告 4/3 |
・乗船当日、坪田時間の私は2時間前に竹芝に到着し、家族と会い
IDカ−ドを受け取り乗船券を購入しました。
*IDカードと乗船券は各自場所を決めて携帯した方が便利。
現在は2等も指定となっているため知り合い同士で一緒に行きたい
場合にはそのグループで一緒に手続きする必要があります。
・乗船は出発の30分位前に指示がありますので従ってください。
私は最近船を使っていなかったで待合室から直接乗船できるように
なっているので、非常に驚きました。
・出港後、ガスマスクの使用説明が30分程行なわれます。
・消灯の後、三池に接岸の約30分前にアナウンスで起こされます。
早速デッキに向かい写真を撮っていたところ、ガスが来ている
とのことで船内につれ戻されました。
・下船時は、まずガスマスクをつけ、タラップ前でヘルメットを
渡されますので着けて降ります。
・行き先別にバスが5台有りますので行き先のバスに乗るのですが、
その際にIDカードの提示を求められました。
(人数制限が200人となっているのはバスの台数のため?)
しかし、この配車には問題ありと言わざるを得ません。
あるバスは、満席+立っている人十数人、隣のバスは座る席が
空いている...。
又、各停留所毎に下車した人の確認とかでしばらく待たされます。
(バスの運行については関係者の改善を期待します)
・事前に参加者の停留所を確認し乗車人数の割り振る。
・停留所毎に参加者リストを作成しチェックを効率化する。
・港では高齢者を先に乗せてあげる方が良いかもしれません。
・バスを降りたら、飲用ではありませんがポリタンクの水18リットル
が用意されていますので、家まで運べば水洗トイレの方は重宝します。
*旅行用のキャリーカートがあると便利かなと思いました。
自宅までの道は、まぐさ等が伸びていて狭くなっていました。
・自宅では室内はおふくろに任せ、私の主な仕事は家の周りの枝切り
と畑の雑草(かやが伸びていて結構大変です)取りでした。
それと、重量物の宅配便業者までの持ち運びと発送手続きです。
*このときに灰色の噴煙が今まで以上に高く上がるのを見ました。
しかし、31日の噴火の方大きく北東方面で1mm位の降灰があった
ようです(帰りの船の飲み会での消防関係者情報)。
そのせいかバスから見た島下の景色は埃を被った感じでした。
・帰りのバスの時間は事前に配布された資料に各停留所毎に記載されています。
その時間の30分前に集合とのことです(私の場合は12時に自宅発)。
また、港へ直行ではなく阿古周りで島を”一周”となっていました。
災害状況を見せておきたい村の配慮でしょうが、殆どの人は知らなかった。
・立根、伊ヶ谷、御子敷の泥流による都道破壊状況は見ておいて
良かったと思います。
注)帰宅中に行政等からのチェック(訪問)はありませんでした。
●感想
・三池港で火山ガスを自分自身で体感できたのは良かったと思います。
8〜14ppmということでしたが、温泉の臭いをかなり濃縮した感じの
すごい臭いです。マスクなしではいられる環境では無いと思います。
(でも港でマスコミさんマスクを外してインタビューしていました)
また、臭覚が麻痺するようで臭わなくなっても再度マスクをして外すと
臭いますで注意が必要です。
・三池から飛行場の真ん中までは木に葉がない状態のものが多く、鉄製品の
さび等かなりひどい状態です。自分の親戚も含めこの地域の人たちの心情
を考えると複雑な気持ちでした。
・自宅から見た雄山の姿は稜線がすっかり変わっていました。
また、下から中腹までは緑色をしていますが、それ以上は灰色で頂上が
低く感じられ、雄山が以前より近くなった感覚を覚えました。
・地区毎での定期帰島の考え方は非常に良かったと思います。
船内では5人の同級生と会うことができ、親戚と今後についての話し合い
(結論は出ませんが...)をすることが出来ました。
普段は分散して避難しているので知人(八丈への避難者もいました)と
話し合える非常に良い機会だったとも思います。
乗船者の半分位は見覚えのある顔なのですが、30年も島を離れた私には、
どこの誰かは思い出せない状態でした。
帰りの船内では天神さんとも会いました。(^^)
・コジュケイ・ウグイス・メジロ・キジ等の鳥の鳴き声が聞けました。
・このように三宅島の現状を自分自身で体験できたことは、今後のことを
考える上で非常に重要であったと考えます。
●最後に
・今回の日帰り一時帰宅を実現してくださった関係者各位に、感謝と御礼を
申し上げます。
今後帰宅される地区の皆さんも無事終了されることをお祈りいたします。
サタドー岬より
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赤場暁
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三七山付近
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坪田よりみた雄山
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三池浜
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ガスの影響が多い三池地区
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三池地区。トタンの屋根が朽ちる
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三池キャンプ場前
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立根
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御子敷付近
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明日葉は元気に育つ
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二ノ宮神社
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沖原
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坪田小学校より見る雄山
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筑波沢付近
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記事 K.Yamamoto