平成12年第4回三宅村議会定例会傍聴メモ

これはテープおこしではなく、議場での傍聴中にメモしたものです。
そのため、若干の書き落としなどがあります。
間違いや付け足しについては、ぜひ、お知らせください。(飯沼)


 

12月13日 一般質問の内容(2) 午後


寺本議員

地に足を着き暮らしてきた村民が、コンクリートジャングルで暮らしていることを さみしく思います。

さて、前回議会で住民に対しての食事代等の支給策等を考えて頂きたいと 申しましたが、なんら進歩がないので再度質問致します。

雲仙や有珠で行われていた食事代等の支給策を見てきたはずである中で 何故、今回の三宅村に対しては行われないのか?
現行法で適用されないのならば、なぜ拡大解釈をした上での適用をお願いしないのか。

介護保険についても前議会で提言したにもかかわらず、担当者に聞いたところ なんら議論されていないという事でしたので再度質問致します。
介護保険の減免措置を早急に検討し適応していただけるようにお願いします。
もし適応されない理由がおありでしたら御答え頂きたい。

医療費についても各助成制度などを使い住民の負担をなるべく軽減していただきたい。
村長の見解を伺いたい。

高齢者の雇用対策として、北海道では緊急雇用対策として8億円の費用を投じて 被災者の雇用対策に取り組んでいます。
都の場合、緊急雇用対策費として三宅島に使われたのは4200万円と はるかに少なく今後の対応について御答え頂きたい。

高齢者にたいしての心のケアについては現在村や社協さんなどが中心にやって頂いて るのは 分かっていますが、ものには限度があるということから、今の対応では限界がある。

秋川高校を残すと村長は言いましたが、若い世代の人たちのことを考えた場合 やはり、村長の考えはおかしいのでは?


若い世代が次の世代に島をたくすための意味でも、今現在若い世代が抱えている 諸問題、 貸し付け金についても、貸していただけるのはありがたいが、いずれは返さなければ ならないものである。それを借りる事で新たに負債を負うわけですから、 その事で、島に帰れなくなる若者も出てこないとも限らない。
借入金の元金はとまっているが、利息は払っている、その利息も止める措置を していただきたい、そうすれば安心してしまに帰れるし、全国で初めての例になるの ではないか?

村長

食事供与事業については理解しているが、それに代わるものとして 今回、被災者生活再建支援法を適応していただいた。

介護保険については、住民に納得して頂けるような対応ができるよう 検討していく。
高齢者対策については、現在、保険福祉課と企業課で巡回訪問をしているが 人員に限りがあるため、今後は現地の民生委員や住民組織と協力して 対応していきたい。
償還制度の返済期間の緩和については各関係機関に指導通達している 。
使用料等の減免異ついては今も行っているが、引き続き継続して 減免措置をしていく。

官民の専門家チームはすでにあり、各分野の専門家の意見を聞きいれて 今後の対応に役立てていきたい。

寺本議員

被災者生活再建支援法とは、あくまで復興に向けたものであって、現在も避難生活が続いている状況の中で一番必要とされているのは 今現在の毎日の生活を支援していく事であり、それが食費支給制度なりの 適応ではないか?
被災者生活再建支援法で解決できる問題ではないと思う。 税の減免措置については未だなんの協議も進められていないというのには 驚いた。
今後早急に協議し適用されるようにお願いしたい。
高齢者の就労は難しいのは分かっているが、そのための緊急雇用対策の 予算があるのだから、いまだに使われていないのだから考慮して頂きたい。
元金は止まっているが、利子分の凍結しろといっているのでその辺を 村長がどうお考えか、お聞きしたい。

野村 食事等の費用の提供についてですが、被災者生活再建支援法を 適用した理由としては、11個の民家の全村倒壊が確認できたのと、 6ヶ月の長期避難を見たときに長期の避難生活ということで適用されたわけです。
木村 一応、担当者レベルでは都と協議している。 老人医療保険については都の方から。
竹山 村では立川、東京事務所で雇用紹介をおこなっているが 高齢者に対する求人は少ないのが実状であるが、三宅村の 高齢者のかたは働く意欲のあるかたが多く、都と協議して シルバー人材センター等と雇用対策の推進を図っていきたい。
平野 58年の噴火時の阿古地区の溶岩で家が埋没した方などについては 減免措置はしましたが、今回は未だ何の措置もとられていませんので 今後の検討課題としたいと思います。
寺本議員

室長のほうが認識不足ではないか?
被災者生活再建支援法の項目に食品は含まれていますか?

困っていない人も実際にはいるんかもしれませんが、困っている方がいるのも 確かです。
そういった人の日々の生活を助けるためには今回の支援法の適用では 不十分ではないか?
被災者生活再建支援法が出来たがまだまだ未完成だと思うし、そういう方が多い。
ですから、 税金のことだが、そうでなくても滞納者が多いのだから、もう少し都と協議して いい方向で進めて欲しい。

野村 認識不足という点は撤回させて頂きます。 その法律じたい不備があるのは十分分かっておりますが 今現在つかえる法律はこれしかないというのをご理解いただきたい。
木村 担当の都の福祉局と協議する。
要綱についても早急に作成致します。
平野 利子の減免については難しいが、都と協議して実現できるように 相談する
竹山

現在、高齢者の就労状況と、就労意欲等をアンケート調査中です。
それが出ましたら、対応策を表明したいと思っていますので

寺沢議員

応急対策ですが、避難後経済的にかなり苦しい者が出て来ているのが 現実です。
村が行っている雇用対策では、なんら住民に反映されて いないのではないか?
その原因として、就労条件の中の年齢制限がそれを拒んでいるのではないか。
それと、ただ待っているのではなく、住民に対して積極的に働きかけるのも 必要ではないか?

税金に対する減免措置についてですが、村としても財源がなくなってしまうことに 対して危機感を覚えるのは確かでしょうが、住民第一に考えて頂きたい。
今現在、いろいろな経済援助策がなされていますが、それが住民に反映されて いないものが多いのが現状ですので、その各種助成制度や援助制度等を 小冊子なり、一覧表などにまとまて住民に配布するつもりはないでしょうか?
それをやる事で今後、あの時はこういう援助や制度が適用されたんだとの 我々の資料にもなるのではないか?

義援金についてですが、広報で知られていると思うが、事務的な事ですが いくつか指摘します。
2回にわたって支援者の名前が出ているが全国全ての方が見たら何と思うか? 完全に呼び捨てではどうかと思う。
敬称略とするのが当たり前ではないか? 個人名もカタカナで書いてあるのもどうなのか?本人に確認しての事か? 名前だけで金額が出されていないのか、明記する事で透明性がでるのではないか。
三宅村に集まった義援金総額を通知して欲しいし、第3回目の配分はいつぐらいに なるのかもお聞きしたい。

パソコンの申込状況を教えて頂きたい。 パソコンの集まり具合はどうなっているのかも知りたい、年末配布としていたが どうなっているのか?
今後の支援策の一環として各避難先自治会への紙やインクなどの補助等も考えて欲し い。

前回の視察において、やはり、帰ってきて生の声で現地情報を伝える事が出来た事は うれしい事であったし、住民から感謝の言葉も聞けた。
ヘリポートも出来たわ けですし 年内に、もう一回視察にいけないものか検討して頂きたい。

村長

就労状況は高齢者に対しては厳しいものが多く、狭き門である。
今後は中高年社に対する雇用対策を 広報三宅で周知していくつもりです。
あくまで基本台帳が基本であるので 被災者生活再建支援法は内容が決まっているものですので その辺はご容赦ください。

パソコンについては年内に200台配布する予定。

年内再建は難しい、都道方面については都がもうすぐその復旧予定を 表明する。

菊池

義援金についてですが、広報については不備がありましたことをお詫び致します。
カタカナ名については、銀行振込出来たものはカタカナでした出ないので そういった表記になりました。
金額を出さなかったのは、スペースの都合で出せなかった。
次の配分については今後、配分委員会で協議していきますので、決まり次第 お知らせします。

寺本議員

明確なお応えありがとうございます。 パソコンですが、数が合わないのですが? 年内といわず、早急に配布して頂けるように。


浅沼功議員 義援金配分時の振り込み口座に何故、郵便局も入れなかったのか?
住宅に入る際は2世帯でと言われ入ったが、長期化する中で この生活が続くとよからぬ事件も起こりうる可能性もあるので 今後、住宅移動についての柔軟な対応をお願いしたい。
村長

高齢者については、問い合わせていただければ柔軟に対応するように 指導しております。

商品券については配慮が足りず申し分けありませんでした。
今後、こういったことがある場合充分配慮します。

住宅移動については、役場が窓口になっておりますので。 ご相談下さい。

浅沼功議員

商品券については、それでは駄目でしょう、 今が大事なんです、今後そういった事がある場合は 十分配慮して下さい。


(休憩)


谷議員

避難生活が長期化する中で、避難先からの住宅移転についてお聞きしたい。

現在、2世帯ですんでいるところなどが多くありますが、都としてプライベートを 守る事を 都は、避難が長期化する中で今後、有料とすることも視野に入れているようです。

秋川高校についてですが、来年度の進入学児童を受け入れるとするのであれば 今後、通学を認めバス通学等を視野に入れて学校と寮生活を分けて考えていくべきで はないか?

バラバラに避難している状態で、各地域ご事に職員を常駐させることはできないか?

村長

2世帯で避難している方については申出を 現時点では確約できませんが、避難生活に支障が出ないように 都に、要望していくつもりであります。
長期化することが目に見えているなかで 今後も、現在と変らない対応をして頂くように要望していく。
職員の派遣ですが、出来るだけ対応していくつもりであるが、各地域の村民の 方達にも協力して頂き、情報の提供など努めて努力していきたい。

長谷川

寮生活は学校から切り離した場合、財政的に困難な状況である。
バス通学については、通学可能な一部の地域だけの通学を認める事で その外の地域の保護者、生徒に対して不公平が生じる恐れがあるので 現状では認められない。

谷議員

一部の避難先<自治体>では、かなり恵まれているところもあうようだが 地元住民から反感を買っている地域もあるようです。
義援金や支援金が入る事で、就職をしない人も多くいるようなので それではいけないので、やはり自助努力と併せて、就職の斡旋などで なるべく働くように働きかけていただきたい。

 

秋川に子どもを入れていない父兄から、食費を取るべきだとの声が アンケート等を見ると多くあります。公平性を盾にすうならば、そういった事も 考えて、今後の秋川の子供たちの対応をしていただきたい。

竹山
就業実態調査を現在行っているので、その結果が出次第、今後の対応を 東京都と協議していきたい。
長谷川
一部の地域だけをバス通学を認める事で公平性に欠ける事になってしまうので 認める事は出来ません。
谷議員
次回のPTA総会において、全員一致で通学を希望したなら 通学を認めますか?
その際の、通学可能範囲はどこまででしょうか?
長谷川
そのような要望がありましたら、今後検討していきたい。
住宅移転については都と協議していきたい。
佐久間議員

長期化を見通した中で、各住民避難先の自治体との協力体制を もう一度、確認して頂きたい。
少数で避難している地域の方を 大きな住民組織のあるところ等への転居を 認める事はできないか?

今日、質問なさった事柄は重複する事が多いことはお分かりでしょうが それだけ住民の声が大きいのでは?
しかしながら、その声も出せない子供たちの事をもっと真剣に考えて頂きたい。 子供たちが抱える諸問題は計り知れないものがあると思う。 それを、3ヶ月も放置しておいたことは村長に責任があるのではないか?

今現在、秋川三宅島学校は養護施設といっても過言ではないでしょうか、 先ほどの答弁では財政的に困難というのは子供たちのことをまるきり考えていない 無責任極まりない発言である、責任ある大人としてしっかりと子どもたちを見つめて 欲しい。

現在、秋川に子どもを預ける事で受けらる恩恵を通学、もしくは転校することで 受けられなくなるから、預かる事ができないという親がいることは確かです。

小学校に限り、寮生活を廃止せよ。 親元からの通学を実現していただきたい。
私は、何がなんでも実現するつもりだ。

雪国体験が秋川にいる子どものみが対象というのは不公平とはいわないのですか?
他の学校にいる子供たちも三宅島の子どもなのです。 それらを受けられるから、その恩恵を受けられるから子どもを預けているという 親が、悲しいかないるのが現状です。
先日、院内集会が行われましたが、その中での決議したものを読み上げます。

院内集会報告書6の読み上げ(佐久間)
佐久間議員※
借財を抱えながら避難生活を送っているものがいるが、元金最高限度額に対しての 利息を払っている。月10万以上の利息を払っている事業者もいる。生活支援金すら利息に消えている。知らなかったとは言わせません。
義援金や支援金をいただいても全て利息に消えていってしまうの が 実状です。
しかし、以前の定例会でも同じ事を言いましたが、 金融期間や信用保証機関は優遇措置をとっている。
しかし58年は行政から原資が金融機関に与えられたが、今回は1円も出されていない。
貸しやすい環境を整えてやるべきだ。
現行法では借り換えが許されていない。 とくに若い世代は三宅に帰る希望を持てなければ、都会生活の中で、破産宣告を受けなければならない状況に立たされている。
村長
各避難先自治体へは挨拶文と一緒に住民名簿を送った。
その後、問い合わせ等あるところについては 商工業者への利子補給等の対応については、1000万の貸付けや その他の対応、たとえば、災害復旧貸付け借り入れ者には都が利子補給している。それをうまく利用して欲しい。
長谷川教育課長※

教育の場をまず整備されたいとのことですが、 今回の補正予算でその予算を組み入れました。
秋川にいる子供たちにかかる費用は全て東京都が負担している。
それは、秋川高校を避難所との認識をしているからであり、 その外にいる子供たちについて、同様の支援をすることは難しい。寮生活は避難所との位置付けであるため。

支援物資は秋川以外の子供にも可能な限り支援していく。 雪国学校への参加については転校先の教育課程への支障を考え、秋川学校に限定する。

佐久間議員

秋川のことを是非、村長の言葉をお聞きしたい。

避難所としている以上、管轄はどこにあるのかをはっきりして頂きたい。
避難所として扱っている以上、教育委員会の扱うべき問題ではないのでは?

来年度の新入生を受け入れるとしていますが、その辺は村長は考えは変わらないか?
親の判断が最終的な決定をするとのことでしたが、保護者は正常な判断が できていないのが実状です。
義援金も支援金もいただいた中で、もは引き取れない理由はないと感じるが、 保護者の判断が最終判断と言っていますが、もはや保護者ではなく 行政としての判断をしていただきたい。
秋川問題は非常に大きな問題。これから2学期終了し、親元に戻るが年明けにどれだけの子供が笑顔でもどってくるのか。
村長、 秋川に子供を連れていった時の子供の顔をぜひ見に行ってもらいたい

村長

あくまで、「三宅村立」ということから、行政としてはこういわざるをえない。
しかし、最終的に判断をするのは保護者である。

長谷川教育課長

該当者34名全員、最寄りの小中学校に入学することになった。来年度、新入生については保護者のいる最寄りの学校への入学が決まり、 秋川高校三宅島学校に入学する児童はおりません。

佐久間議員

公平性を示せ。

長谷川教育課長
???
菊池総務課長
食事とその寮生活については避難所としての扱いとしている。
佐久間議員※

少なくとも避難所という位置付けだということがわかった。
新1年生のことは本当に嬉しい。保護者の判断能力欠如しているといったがそれは言い過ぎだった。
まだ三宅村民大丈夫だよ課長。
都が金払ってくれるから子供をあそこに入れるというのは間違いだ。

村長、ぜひ実態を把握してもらいたい。課長答弁で間違っていることがある。私は何度となく話し合いを求めてきたが何の反応もなかった。それじゃ絶対だめだよ、ひとつ宜しくお願いしたい。
少なくとも同僚の谷議員もそう思っていると思う。 村長、予算的なものを取るのがあなたの仕事。秋川に湯水のごとく金を使っても、全国の人は許してくれるとおもう。

村長
設置者の立場で答弁する。秋川の 問題では、教材がまったくない。それは事実。
この議会の補正予算で秋川学校の補正予算を組んである。
予算審議の中で十分その意味は分かっていただけると考えている。。
長谷川

十分な話し合いをしていきたいと考えます

(終了)

※一部、若竹りょう子さんのメモをもとに校正させていただきました(藤井)

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