互いの連絡のために電話の移設と転居通知を!
今、三宅島メーリングリストでは、散り散りになってしまった三宅島の人々がどうやって連絡を取り合い、村としての団結を保てるか、ということが話題になっています。
3000人を超える村民が各地の100近くの都営住宅に散らばり、さらに縁故者のもとへ避難されている方もいます。このまま長期的に離散し、転居届を出してしまった場合、村民なくして村そのものが消滅してしまう
これは単に安否を気遣うために連絡を取り合う、という課題以上のものとなるのではないでしょうか。そのためにもまず互いに連絡を取り合う手段を確立することが急務となっています。なぜなら、とりあえず避難はしたものの互いの行方がわからず、プライバシー問題がからむために役所も新たな連絡先を簡単には他人に教えられない。


そこで連絡用掲示板などの提案もなされていますが、何より簡単で確実なのはNTTの電話移転通知サービスのようです。電話番号が変わった際にNTTに届ければテープで新しい番号を案内してくれるあのサービスのこと。三宅島の家の電話を新しい電話に移設する届けさえすれば、今までの知っている番号にかければその人の新しい番号を知ることができます。

費用は無料。下記のトーキー案内がそれに当たります。詳細は以下のQ&Aをご参照ください。

電話移転に関するNTT東日本 東京支店からの解答
Q1 避難先に電話を移設する際の費用は?
A1 三宅島にある電話を避難所等の他の場所へ移転される際に係る工事費用については、無料とさせていただきます。
Q2 電話を移転しなかった場合、島に置いたままの電話料金の扱いは?
A2 避難勧告・発出エリアにきましては、避難勧告(指示)発令の日から 解除の日までの基本料金(1.回線使用料 2.配線使用料 3.機器 使用料 4.付加機能使用料等の月額使用料)を減免の対象とさせていただきます。避難勧告解除以降でも電話設備の復旧が なされていない場合には、復旧の前日までは基本料金を無料とさせていただきます。 なお、三宅村については、避難勧告(指示)について繰り返し発令、 から、通常の生活を営むことが非常に困難であると判断し、8/10から 全島避難指示解除となるまで無料とさせていただきます。
Q3 移転先への島での電話番号へのトーキー案内の期間は?
A3 6ヶ月程度と考えております。
Q4 避難解除後に島に戻った場合の電話番号は、前と同じか?
A4 極力移転する前のお電話番号を使用できるようにさせていただきますが 電話番号の設備には限りがあり、一定期間(概ね6ヶ月)経過後は ご希望に添えない場合もありますので、あらかじめご了承願います。
Q5 避難解除後に島に戻った場合の、避難中の電話番号への トーキー案内の期間は?
A5 6ヶ月程度と考えております。
Q6 避難解除後に、島に戻る場合の工事費は?
局内のみであれば2000円と考えてよいのか?
A6 避難先からもとの設置場所へお電話を設置する場合の 工事費については、通常通りの扱いとなります。 局内工事のみでしたら、2000円(消費税別)となります。



また、もう一つ。郵便局への転居通知*1もお忘れなく。これも期限付きですが、新しい住所に郵送してくれます。手続き方法は、近隣の郵便局 にて次のことを書いて提出してください

・旧住所
・転居先住所
・転居人の全氏名
・転居が家族の一部か全部か
・署名・捺印*2
あと家族が別々に暮らしている場合それぞれ転居届けをだせばそれぞれの場所に郵便が届きます。

*1これは役所に出す「転出届」とは別のものです。これを出しても住民票の住所は 三宅島のままですので、誤解なきように願います。
*2ハンコは三文判で問題ありません。