下田へ両陛下が慰問

三宅島噴火 両陛下が慰問、避難民「やさしさに感激」−−下田 /静岡
 

静養のため下田市の須崎御用邸へ来られた天皇、皇后両陛下は27日午後、
三宅島住民が避難生活を送る同市柿崎の東京都北区立下田臨海学園を慰
問した。両陛下は野村忠司三宅村助役から村の漁業と避難経過、石井直樹
下田市長から三宅島民の受け入れ経過について説明を受けた後、三宅島住
民27人一人一人にねぎらいの言葉をかけた。
 漁師の三宅宏さん(63)笑子さん(62)夫妻は二人で避難生活を送る。
天皇陛下に「漁の状況はいかがですか。早く帰れるといいですね」と励まされ、
笑子さんは「陛下のやさしさに感激しました」と話した。
 臨海学園に避難している住民の食事の世話もする宮田昌美さん(42)は皇
后陛下から「環境が変わり大変ですね」といたわりの言葉をかけられ「心がな
ごみ、ほんのひと時疲れを忘れました」と話していた。
 火山活動で三宅島の住民が全島避難してから9月4日で丸1年になる。
漁民同士の縁がきっかけとなり、下田市内に避難した17家族28人は臨海
学園などで生活している。

(毎日新聞)




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Hiroyuki Noda