三宅島は今なお適地  平成13年度防衛白書より
――空母艦載機が洋上の空母へ着艦するには非常に高度な技術が要求される。
従って空母が補給、整備などのため入港している間もパイロットは飛行場で着
陸訓練を行い、技量維持に努めなければならない。
 訓練は主に厚木飛行場で行われてきたが、周辺が市街化していることから騒
音問題が生じ、このため政府は三宅島に代わりの訓練場を設置することが適当
と考え、そのための努力を続けてきたが、地元の理解が得られず、さらに現在、
火山活動の影響から全島民が避難している状況にある。

 一方、厚木飛行場周辺の騒音問題を放置しておくことができないため、1989
(平成元)年の日米協議により、三宅島に訓練場を設置するまでの暫定措置と
して硫黄島を利用することとし、同年から艦載機着陸訓練に必要な施設整備を
進め、91(同3)年から在日米海軍の訓練が開始された。本年5月末までに延
べ26回の訓練が行われている。
 しかし、昨年は硫黄島が天候不良により使用できなかったことなどで、厚木
飛行場など本土の飛行場の使用割合が例年に比べ大きなものとなったため、一
部地方公共団体が在日米海軍との友好関係を中断する事態に発展した。
 政府としては、できる限り硫黄島を使用して艦載機着陸訓練を行うよう在日
米軍などに申し入れ、在日米海軍は本年2月の艦載機着陸訓練について極力、
硫黄島を使用するよう計画し、同島において円滑に所要の訓練が実施された。
 政府は今後とも、暫定措置として硫黄島での艦載機着陸訓練が実施されるよ
う努力することとしている。

--------以下 平成12年度の防衛白書より------------------------------------

空母艦載機の着陸訓練場の確保
 空母艦載機が洋上の空母へ着艦するには、非常に高度な技術が要求される。 したがって、空母が、補給・整備などのために入港している間も、パイロット は、飛行場での着陸訓練を十分に行い、その技量の維持に努めなければならない。 この訓練は、主として厚木飛行場で行われてきたが、飛行場周辺が市街化してい ることから、深刻な騒音問題が生じた。このため、政府は、三宅島(みやけじま) に代わりの訓練場を設置することが適当と考え、そのための努力を続けている。 しかしながら、三宅村当局を始め地元住民の間に、なお反対の意向が強く、実現 までには相当の期間を要すると見込まれる。
 一方、厚木飛行場周辺の騒音問題をこのまま放置しておくことができないため、 日米間の協議により、三宅島に訓練場を設置するまでの暫定措置として、硫黄島 (いおうじま)を利用することとし、89(同元)年から艦載機着陸訓練に必要な 施設の整備を進め、91(同3)年8月から米軍による訓練が開始された。 本年5月末までに、延べ24回の訓練が実施されている。
 政府は、今後とも、暫定措置として硫黄島での艦載機着陸訓練の実施に努めると ともに、三宅村当局及び地元住民の理解と協力が得られるよう努力している。

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噴火がおきても三宅島にNLPを持ってくる気持ちは変わっていないようだ。


島魂 http://miyakejima.net
Hiroyuki Noda